グループディスカッションの流れや進め方を解説!
就職活動での選考方法のひとつとしてあるのがグループディスカッションで、最近では多くの企業で取り入れられています。しかし、どのような準備が必要で、どのようなことをするのか不安に思う人も多いでしょう。今回は流れや進め方を紹介していきながら、どのような観点で企業側から評価されるのかといったポイントを解説します。
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グループディスカッションとは
グループディスカッションとは、就活生が集まってグループとなり、与えられたテーマについて議論し結論を出すことで、複数の学生を同時に選考する手法のひとつです。テーマとしては正解のないものが多く、グループで議論を行って、制限時間内に結論をだします。
そのプロセスを企業の採用担当が観察し、学生の言動や立ち振る舞いなどをみながら、リーダーシップがあるか、協調性があるかなど、企業側のニーズもふまえて評価をしますが、グループディスカッションを採用する企業が多いのには、いくつか理由があります。
効率のよさ
集団面接をするよりも、一度のグループディスカッションで多くの学生を評価できることです。面接官の時間や労力の負担も少なく、効率のよい選考方法として活用されています。
本質が確認できる
面接だけでは、学生の面接対策として準備された姿しか見ることができない可能性がありますが、学生の本質を見抜くことができる手段としてグループディスカッションが利用されています。
議論によって意見が分かれ、ときにはグループ内で意見が対立することもありますが、そんな時に学生の素顔や本質をみることができるのです。
短時間で適性を把握
議論中には学生の発言やほかの人との関わり方、状況対応などの行動によって、思考力や言語化能力、リーダーシップ力などいろいろな能力を見ることができ、短時間で適性を把握できます。
グループディスカッションの流れと進め方
次にグループディスカッションはどのような流れと進め方なのかをみていきましょう。
自己紹介
まずは、同じチーム内のメンバー同士で自己紹介からスタートします。おおよそ、人数としては5~10名で行われますが、緊張を緩和するためにも自己紹介がおすすめです。
グループディスカッションには制限時間があるため、議論をスムーズに始めるためにも事前に自己紹介はすませておきましょう。自分から自己紹介をはじめることで、リーダー性も高まるためおすすめです。
役割分担
リーダーや司会、書記、タイムキーパーなど役割を決めていきます。リーダーはメンバー全員の意見をしっかりと聞き、みんなが納得できる結論を導くまとめ役です。司会進行では議論を客観的にすすめていき、話し合いが議題から外れている場合は注意喚起などを行います。発言していない人に話をふるなどの役割もします。
書記はメンバーの意見をまとめる役で、みんなが振り返りやすくするために分かりやすくまとめる役割です。タイムキーパーは時間を管理し、無駄がないよう時間配分を考えていきます。役割がない場合でも、議論には積極的に参加しましょう。
チーム内で認識を統一しておく
企業から提出されたテーマに関して、メンバー同士が前提条件を正しく理解できているかどうかを確認しておくことが大事です。認識がずれていると、論点もずれてしまい、結果的に時間のロスにつながります。
たとえばテーマの中で若者が出てきた場合、20代までと考える人もいれば、学生までと考える人もいるので、お互いの認識を確認し統一しておきましょう
時間配分を明確にする
タイムキーパーが中心となって、制限時間から議論の時間やまとめる時間を何分とるか決めておきましょう。制限時間内に結論までもっていけるように時間配分をしておくことは大切です。
アイデアを出し合う
テーマに対して、まずはいろいろな意見やアイデアを出し合いましょう。そこでは、ほかの人の発言に対して否定的になりすぎないように注意が必要です。
まとめ
グループ内で出てきた意見をまとめ、最終的な結論を出しましょう。
最終発表
最後は発表があり、グループ内の代表者が発表します。時間内に発表できるように準備しておきましょう。
どこを見て評価される?評価の基準とは
グループディスカッションの流れをみてきましたが、面接官は就活生のどこをみて評価しているのでしょうか。評価基準としての一番のポイントとしてはどれだけチームの議論に貢献できたかというところになります。
社会人になれば、あらゆる場面でディスカッションしなければいけない状況になりますが、そこでよい結論を導き出すために生産的に取り組まなければいけません。そのためにも次の5つを意識しておきましょう。
協調性
仕事はひとりでできるものではありません。とくに企業に就職すればチームで動くことも多いので、協調性は不可欠でしょう。生産的にディスカッションするためにしっかり考えて行動しなければいけませんが、協調性がなければディスカッションの足を引っ張ることとなり、評価は低くなるでしょう。
そのために、自分と違う意見が出てもむやみに否定はせずに、代案を出すなどよりよい意見が出るような雰囲気づくりをしていきましょう。メンバーを敵として倒すことを考えるのではなく、みんなで受かる気持ちでほかのメンバーを助けながらよりよい話し合いをしましょう。
発言力
発言力といっても、ただ発言すればいいというわけではありません。論理的に発言する必要があります。何も発言しないのも問題外ですが、発言する場合は結論を先に伝え根拠や具体例を述べましょう。
議論展開力
議論を展開するための能力も必要です。定義付けをしたり時間配分の提案をしたり、議論が制限時間内に結論までたどりつくように働きかけましょう。
傾聴力
メンバーの意見に耳を傾ける力も必要で、それがなければ独りよがりな意見となってしまいます。メンバーの意見から展開して発言できることがポイントとなってくるでしょう。
積極性
積極性のある人がいることで、議論が活発になり盛り上がるでしょう。ただし、積極性といっても、自分だけが発言するのではなく、他人の意見を引き出すようなきっかけづくりができる積極性を持つことが重要です。
まとめ
グループディスカッションの流れや進め方を解説しながら、企業側から評価されるポイントについて解説しました。面接と比べても効率がよく、就活生の本質を見抜くことができることから多くの企業に採用されている選考方法です。
どれだけチームに貢献できるのかで評価されるため、表現力や積極性、協調性などが大切です。今回解説した流れや進め方を参考にして、ぜひグループディスカッションに挑んでください。
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